西暦 | 日本 | 出来事 | 資料 |
紀元前3000年~300年頃 | 縄文 弥生 | ☆紀元前3000年頃、 メソポタミア地方(現在のイラクの一部)で、 地面にみぞをほって小石をならべて計算する 砂そろばんが誕生 ☆紀元前2500年頃、 ギリシャ・ローマで盤の上に線を引き、 線の上に小石をおいて計算する 線そろばんが誕生 ☆紀元前300年~紀元後400年頃、ローマで現在のそろばんの形に近い五珠が1個、一珠が4個のローマ溝そろばんが誕生 ☆中国の漢の時代の終わり頃、徐岳という人が書いた「数術記遺」という本の中に、そろばんのことが書かれる | 線そろばん(作製年代20世紀) |
300年頃~794年 | 古墳 飛鳥 奈良 | ☆奈良時代末期頃に成立したといわれる、 日本最古の歌集「万葉集」に 九九を使った歌がいくつも収められた ※例/万葉集3 239番 柿本人麻呂 原文 :八隅知之 吾大王 高光 吾日乃皇子乃 馬並而 三獵立流 弱薦乎 猟路乃小野尓 十六社者 伊波比拜目 鶉己曽 伊波比廻礼 四時自物 伊波比拜 鶉成 伊波比毛等保理 恐等 仕奉而 久堅乃 天見如久 真十鏡 仰而雖見 春草之 益目頬 四寸 吾於富吉美可聞 「十六」と書いて「しし(四×四)」と読み、 「鹿」や「猪」までもが皇子を敬っていると詠んだ一節です。 他にも三五月で十五夜(”じゅうご”や=望月)、 二二を”し”、二五を”とを”、八十一を”くく”など、 九九に絡めている言葉が多くあります。 | |
794年~1185年 | 平安 | ☆そろばんが伝来していない日本では 「算木」という計算用具で、 足し算、引き算、掛け算、割り算をしていた。 | |
1185年~1333年 | 鎌倉 | ☆中国で五珠2個、一珠5個のそろばんができ、使われるようになる ☆中国で割り算九九ができる 例 割り算九九(一部) 二の段 二一天作五 にいちてんさくのご 二進一十 にしんがいんじゅう(にしんがいっしん) 三の段 三一三十一 さんいちさんじゅうのいち 三二六十二 さにろくじゅうのに 三進一十 さんしんがいんじゅう(さんしんがいっしん) | 五珠2個、一珠5個の中国そろばん(作製年代/20世紀) |
1336年~1573年 | 室町 | ☆この頃に中国から日本にそろばんが伝わってきた | |
1573年~1603年 | 安土桃山 | ☆日本で五珠が1個のそろばんも作られるようになり、 五珠が2個のそろばんと一緒にひろまった ☆文禄元年(1592年)文禄の役のときに 前田利家が陣中でそろばんを使用した | 日本で作られた五珠2個、一珠5個のそろばん。そろばんの下に板が収納され、引き出すと文字を書くときの台として使えるようになっている(作製年代/ 江戸中期~後期) 五珠1個、一珠5個のそろばん 作製年代/ 昭和初期~中期) |
1603年~1868年 | 江戸 | ☆慶長17年(1612年)大津でそろばんが作られ始めた ☆日本で割り算九九が広まった ☆寛永4年(1627年)吉田光由が「塵劫記」を出版し、 この本とともにそろばんが普及する ☆関孝和によって、日本の数学(和算)が発達した ☆寺子屋(江戸での呼び方は手習所)が増え始め、 日常に役立つ教育として読み・書き・そろばんや 道徳などが教えられた ☆文政13年(1830年)「算法新書」が刊行された ☆足し算、引き算が珠算の学習に大切と考えられるようになった | 「塵劫記」(作製年代/ 江戸中期)図形の計算法が解説されている 吉田光由 著「算法指南書」(作製年代/ 江戸中期) |
1912年~1926年 | 大正 | ☆五珠1個、一珠5個のそろばん(五つ珠そろばん)が使われるようになった ☆二指法が多くなってきた ☆大正14年(1925年)文部省固定教科書で掛け算九九が「総九九」となる | |
1926年~1989年 | 昭和 | ☆昭和元年(1926年)高等小学校で珠算を学ぶことになった ☆昭和2年(1927年)検定試験が始まる ☆割り算九九が使われなくなり、商除法が普及し始めた ☆四つ珠そろばんが多くなってきた ☆昭和10年(1935年)尋常小学校で算術に珠算が必修となった ☆昭和11年(1936年)全国珠算競技大会が初めて開かれた ☆昭和28年(1953年)社団法人全国珠算教育連盟が設立される ☆昭和36年(1961年)アジア珠算会議が開催される ☆世界各国へ珠算が普及され始める ☆昭和40年(1965年)目が不自由な人のための検定試験が初めて実施される ☆昭和43年(1968年)8月8日が「そろばんの日」と決められる | 桁ごとに素材が違うそろばん(作製年代/ 20世紀) 対面そろばん 向き合いながら同時にはじくことができる(作製年代/ 20世紀) 面白い数の記録方法 沖縄のわら算(作製年代/ 20世紀) 藁に結び目を作り、数量をあらわす。20世紀初頭まで使われていた。古代インカ帝国にもにたようなキープというものがある。 |
1989年~2019年 | 平成 | ☆平成20年(2008年)そろばんが宇宙へ行く ☆平成25年(2013年)全国珠算教育連盟が公益社団法人の認定を受ける ☆平成26年(2013年)日本そろばん資料館が開設される ☆平成27年(中国、2014年)そろばんが世界遺産に登録 ☆平成27年(2014年)由緒書きのある日本最古のそろばんが発見される |
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